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04 手巻き
手巻き

【手巻き】

りゅうずを指で回転させ、
ぜんまいを巻き上げて
時計に動力を蓄える基本動作。
「時計と対話する行為」として、
機械式時計の魅力の一つである。

担当デザイナー

担当デザイナー

伊東 絢人 いとう けんと

2018年、セイコーウオッチ入社。現在は主にアストロン、プレザージュのデザインを担当している。

こだわり哲学

私にとって「手巻き」とは。

機械式腕時計のなかでも最も古典的な機構、それが「手巻き」です。3時位置にある「りゅうず」と呼ばれる部品を巻くことで、内部のぜんまいが巻き上がります。そのぜんまいのほどける力が、針を進める駆動力となるのです。そんな手巻きを私はあえてこう表現します、「人と機械をつなぐ絆」であると。

こだわりのルーツ

没頭したミニ四駆から
学んだこと。

子どもの頃からミニ四駆を作って遊ぶことが好きでした。塗装やステッカー貼りもそうですが、とりわけ熱中したのが、足回りやエンジン部の機構をいじってベストなチューニングを探すこと。ギアのちょっとした調整でスピードが上がったり、登れなかった坂が上れるようになったりと、手をかけるほどにマシンに対する愛着が湧いてきたのを覚えています。

©TAMIYA ©TOKUDA・SHOGAKUKAN

自ら手をかけることで、機械を動かすことへの情熱や愛着がいっそう深まる感覚は、腕時計にも通じるところがあります。そして手巻きはその最たるもの。私が「人と機械をつなぐ絆」だと思っているこの機構の魅力を、より多くの人に体感してもらえるデザインを目指しました。

こだわりをカタチに

「手巻き」の行為を、
ダイナミックに変換。

本作はりゅうずと回転ベゼルを、言わば「ギア化」したもの。今まさに、この機械式腕時計に力を与えている!と、ベゼルを回せば誰もが体感できるはずです。ぜひ、腕時計との絆を感じてください。

内部機構へと力を伝えるりゅうずとベゼルが歯車として噛み合っている。ギアの歯形はベゼルのデザインと一体化するように設計され、外装と機構が融合した独自の機構美を体現している。

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王冠をイメージしたゴールドカラーは、りゅうずを英語で「CROWN(王冠)」と呼ぶことに由来。持続時間を示すパワーリザーブ表示をより印象的に引き立てるために、ダイヤル中心から3時方向へとオフセットした位置に針をレイアウト。9時位置にあるパワーリザーブ針によって、巻き上げられていくぜんまいの動きを視覚的に堪能できる。

回転ベゼルの操作性と、手巻き時計の魅力を組み合わせたことで、巻き上げという行為をより直感的かつダイナミックに楽しめるものに。「手巻きは何気ない動作ではありますが、心地よさや感触と結びついて、機械式腕時計との関わりをより深めてくれるように感じています」(伊東)