【曜日表示】
曜日(デイ)を表す機能のこと。
日付(デイト)と並ぶ
カレンダー機能の一部として、
日常生活の利便性を高める役割を持つ。
長谷川 明弘 はせがわ あきひろ
1989年、セイコーエプソン入社。現在はセイコーウオッチに所属し、フランスや香港での駐在を経て、主にセイコーブランドのデザインを担当している。
私にとって
「曜日表示」とは。
中の円盤がじわじわ回って、小さな窓から曜日が顔を出す。スマートウオッチ人気が高まる現代にあっても、やや古めかしくもあるその機構は当たり前に腕時計に搭載されています。そんな曜日表示を私は「心に作用するローテク」だと思っています。
心惹かれるのは、いつも、
ちょっと古いもの。
カメラを趣味にしている私はレンズを収集することが好きなのですが、思えばオールドレンズ(フィルムカメラで使われていた昔のレンズ)ばかりに惹かれてきました。もちろん新しいものは性能が良く、使い勝手も圧倒的に良いんです。ただ、古いものには古いものにしかない良さが必ずあります。スペックの話だけでなく、気分的なことも含めて。あ、もしかしてこれが「エモい」ってことでしょうか。
そんな私が腕時計に最も情緒を感じる部分が、他でもない曜日表示なのです。レンズ同様、昔からあるオールドな技術に魅力を感じずにはいられません。しかも曜日にはブルーマンデーといった言葉もあるように、人の気持ちとかなり近い関係にありますよね。この「心に作用するローテク」を軸にすれば、より使う人の心を動かすものがデザインできると考えました。
目指したのは、プリミティブ
&ポジティブ。
昔からあるプリミティブな技術を使って、今と未来をポジティブに表現したい。そんな想いを込めたこだわりの一本です。この腕時計があれば、毎日をハッピーに過ごせること間違いなしですよ。
「毎日がいい日になりますように」との願いを込め、縁起のいいワードを使用。今日の曜日が日・英で表示されるだけでなく、明日の曜日まで表示される。それぞれの窓とアラビア数字には、晴天を想起させる空色の陰影を印刷し、トリックアートのような立体感を表現。細部に至るまで遊び心が詰まっている。
ダイヤルの下に仕込まれた「曜車」と呼ばれる円盤。このパーツが内部機構によって動かされ、一日が終わるころに翌日の曜日に切り替わる。
昼と夜の空をイメージした2色展開。装着したその腕を天に掲げ、空を見上げるように眺めてみれば、気分も自然と上を向きそうだ。